楽器の音が気温で変わるという話
大気中の音速
カロリーメイトのなんかのキャンペーンで目にし、気になったクイズがある。それは、気温が下がったときに楽器の音の高さはどう変わるか、というものであった。
まずはこのクイズに対する解答を求めたい。以下の式は本記事の執筆時における音速 - Wikipediaから拝借した。
大気中の音速について、次の式が成り立つ。
\[ v = \sqrt{\cfrac{\gamma \mathrm{R} T}{M}} \]
ここで \( v \) は音速、\( \gamma \) は比熱比、\( \mathrm{R} \) は気体定数、\( T \) は温度、\( M \) は平均分子量である。
要するに、音速は温度の冪根に比例する。日常的には常温付近での接線を用いて、音速は温度に比例する、と説明されることが多い。
続いて、一般の波に関して次の式が成り立つ。
\[ v = f \lambda \]
ここで \( f \) は振動数、\( \lambda \) は波長である。
波長が一定で振動数が大きくなった場合、音は高くなることが知られている。つまり音速が上がれば音は高くなる……?
実はとんでもなくややこしかった
調べていくと、ちらと「管楽器と弦楽器で音の変わり方が違う」という話が目に入った。どうやら気温が下がって弦の線密度が大きくなると、弦の固有振動数が変わってしまうらしい。そのせいで管楽器と弦楽器では結果が異なるというのだ。
大変なことになってきた。ひとまず以下に必要な情報があるWikipediaの各記事を載せておく。続きはあとで書こう。
ところで、ここまでに挙げた知識はすべて理科年表に載っているはずである。
ほしいよね、理科年表。
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