A7手帳、浅海散子

A7サイズの手帳。何かを書く。

「やりたいのにやれない」のは病気の症状

自分が病気であるという自覚がない

あまり気の進む話題ではないんですが、私はうつ病として治療を受けています。

段階で言えば回復期に当たる時期で、日ごとの浮き沈みは大きいものの、元気なときは出かけたり遊んだりすることができます。

もちろん主治医の治療に従って休息を取っているからこそ多少の元気があるわけですが、元気なときはどうしても「自分は本当に病気なのか?」と疑問を持ってしまいます。

「やりたいのにやれない」のは病気の症状

ずっと療養生活をしていると、いろんなことをやりたいと感じます。より正確には、「こうなりたい」という曖昧な像がいくつも浮かびます。

そんなとき、なりたい自分になれないことが歯がゆく思います。こうなりたいからこれがやりたい、でもやれない……と悩み始めると、自分の能力が足りなくてできないのだと勘違いし始めます。少なくとも、つい最近まではそう勘違いしていることにまったく気がついていませんでした。

しかし、薬局に置いてあった冊子に目を通した際、「やりたいことに手がつけられない」という状態が病気の症状であると目にしました。私はそこで大きく腑に落ちました。

病気の当事者は病気のことを知らない

よく考えてみれば当たり前の話ですが、病気について一番詳しいのは主治医を始めとする医師の方々です。私は当事者ですが医師ではありませんから、自分の罹っている病気のことを知らなくて当然なのです。

冊子の内容、主治医の治療方針と自身の感覚を併せ見ると、私はどうやら回復期にあるようです。病気でないときに比べて、何をするにも大きな労力がかかる状態にあります。しかし元気な感覚があるせいで、無理をしがちな時期でもあります。

やろうと思ってもやれないのは仕方のないことです。それを受け入れてしっかり休めば、きっと本当に回復するときが来ることでしょう。それまではゆっくりと過ごします。